2013年09月11日

ユニフィル第32回定期公演|アルト 阪口直子氏より

ユニフィル第32回定期公演にご出演頂く、アルト 阪口直子様より
コメントをお寄せいただきましたのでご紹介させていただきます。

私はこの度の出演を心より嬉しく思っております。理由のひとつは、松岡氏の指揮でレクイエムに挑めること。もうひとつは(私事で恐縮ですが)私の出身地であり現在も住んでおります大田区の区民ホールアプリコで、大田区を本拠地としていらっしゃるユニフィルの皆様と初共演できることです。楽しみです。
私が声楽を学ぶきっかけとなった曲は、中学の教科書に載っていたモーツァルト《魔笛》のパパゲーノのアリアのように記憶してます。その音楽の躍動感、バランスの妙、そして輝かしさに心を奪われました。それから次次にアリアや歌曲に惹かれて声楽家を目指しました。音大卒業後、モーツァルトの宗教曲を歌う機会に恵まれ、今日に至りますが、
モツレクは歌う度に、峻厳さと慈愛ある優しさを併せ持つその音楽に心が凛とさせられます。今回、共演のすべての皆様と丁寧な演奏をもって、精神性の高いモツレクを目指したいと思います。
(アルト 阪口直子)

◆阪口直子氏プロフィール
sakaguchinaoko.jpg武蔵野音楽大学卒業。東京藝術大学大学院修了。三池三郎、G.ファブレットの各氏に師事。武蔵野音楽大学在学中に音大オペラ公演の「コジ・ファントゥッテ」ドラベッラ役で出演。大学院在学中には、藝大定期演奏会のヴェルディ「レクイエム」およびバッハの「ロ短調ミサ」のアルトソロを務める。1984年度文化放送音楽賞受賞。1985年イタリア・シエナのキジアーナ音楽院の夏期講習に参加し、最優秀賞を受賞。「第九」「メサイア」をはじめヴィヴァルディとペルゴレージの「スタバト・マーテル」、バッハの「クリスマス・オラトリオ」、モーツァルト「レクイエム」「ハ短調ミサ」、ロッシーニ「小荘厳ミサ」、メンダルスゾーン「エリア」(N響定期、サヴァリッシュ指揮)、等のソリストとして活躍。オペラではチェスティ「オロンテーア」コリンド、モーツァルト「フィガロの結婚」マルチェリーナ、ロッシーニ「ランスへの旅」メリベーア伯爵夫人を演じる。アンサンブル《BWV2001》メンバー、日本フォーレ協会、日本ロッシーニ協会会員。国立音楽大学非常勤講師。

<ユニフィル第32回定期公演> チケット好評発売中!
日時:2013年9月20日(金)19時開演(18時開場)
場所:大田区民ホール アプリコ大ホール
曲目:モーツァルト 交響曲第40番ト短調 K550
   モーツァルト 「レクイエム」ニ短調 K626

指揮:松岡 究
ソプラノ:佐々木典子/アルト:阪口直子
テノール:鈴木 准/バリトン:萩原 潤
管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京ユニバーサル・フィルハーモニー混声合唱団
合唱指揮:北川 博夫 

チケット:S席 7,000円/ペア席 13,000円(2枚1組)
     A席 5,000円/B席 3,000円

チケット購入について問合せ先:
ユニフィル事務局 TEL:03-3766-0876
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2013年09月09日

ユニフィル第32回定期公演|バリトン 萩原潤氏より

ユニフィル第32回定期公演で演奏する曲目「レクイエム」に寄せて、
バリトン 萩原潤氏より頂いたコメントをご紹介します。


高校生の時に見たアマデウスという映画が自分にとってモーツァルトのレクイエムという作品に触れた初めての体験であった。この作品はモーツァルトの遺作であるという事と映画の印象が相まって当時高校1年生だった自分にとっては恐怖を感じさせるような“怖い曲”であった。またこの年(1985年)は阪神タイガースが21年ぶりに優勝した時でもあった。当時、読売巨人軍の若きエース・槇原投手が甲子園でバース、掛布、岡田のバックスクリーンへのホームラン3連発を浴びたのがまさにあの年である。熱狂的な巨人ファンを自負する自分にとってこの屈辱は決して忘れることが出来ない。あれから30年近くが経った。しかし今でもこのレクイエムを演奏するたびに映画の怖さとバックスクリーン3連発の屈辱感を思い起こさせずにはいられない。
(バリトン 萩原潤)


◆萩原潤氏プロフィール
jun_hagiwara.jpg京藝術大学大学院音楽研究科修了。二期会オペラスタジオ・マスタークラス第41期修了。修了時に優秀賞を受賞。1999年より文化庁派遣芸術家在外研修員として留学。現在、ベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学大学院在籍。2000年のラインスベルク音楽祭に500名の中から「セビリアの理髪師」のフィガロに選ばれ、シングルキャストで6回に及ぶ公演でマスコミ各紙に絶賛される。’01年には、ベルリンでラインスベルク主催「オペラ・ガラコンサート」で、ベルリン州立歌劇場管弦楽団と共演し好評を博す。同年、シュツゥットガルトにおいてヘルムート・リリング主催「バッハ・アカデミー」に参加し、修了時にはカンタータのソリストを務める。また、バーデンバーデン、ラインスベルクにおいて「ウエルテル」のアルベールで出演。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、国内外における数多くのコンサートや録音に参加するほか、ソリストとしても高い評価を得ている。国内では、’02年に二期会創立50周年記念公演「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のベックメッサー、二期会・新国立劇場共催「ナクソス島のアリアドネ」のハルレッキンを好演するなど活躍中。 東京藝術大学非常勤講師。二期会会員。


<ユニフィル第32回定期公演> チケット好評発売中!
日時:2013年9月20日(金)19時開演(18時開場)
場所:大田区民ホール アプリコ大ホール
曲目:モーツァルト 交響曲第40番ト短調 K550
   モーツァルト 「レクイエム」ニ短調 K626

指揮:松岡 究
ソプラノ:佐々木典子/アルト:阪口直子
テノール:鈴木 准/バリトン:萩原 潤
管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京ユニバーサル・フィルハーモニー混声合唱団
合唱指揮:北川 博夫 

チケット:S席 7,000円/ペア席 13,000円(2枚1組)
     A席 5,000円/B席 3,000円

チケット購入について問合せ先:
ユニフィル事務局 TEL:03-3766-0876
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2013年07月26日

ユニフィル第32回定期公演|使用する楽譜の版について<松岡究氏-01>

本格的な夏の到来を感じさせるような強い日差しが徐々に強まってきていますね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
部屋の中でさほど気温が高くなくても、知らないうちに脱水症状を起こしている場合があるそうです。水分補給には十分に注意して、これから来る熱い夏を乗り切ってくださいね。

さて今回は、ユニフィルの常任指揮者 松岡究氏
ユニフィル第32回定期公演で演奏する楽曲
「交響曲第40番ト短調」「レクイエム」についてお話を伺ってきました。

ご存知の方も多いとは思いますが、「交響曲第40番ト短調」と「レクイエム」には複数の楽譜の版が存在します。その中から、松岡氏がどういった理由から演奏する版を選んだのか。楽譜が作られた背景を交えながらご説明いただきました。


ー交響曲第40番ト短調で使用する楽譜の版について
◆2つの版が存在

「交響曲第40番」には2つの版が存在します。
それはクラリネットが入っていない第1版とクラリネットの入っている第2版です。
クラリネットは管楽器の中で比較的新しい楽器で、その前身はバセットホルンと言われています。例えばハイドンの交響曲の中でもクラリネットが使われるのは、私の知る限り104曲中99・100・101・103・104番の5曲のみで、それも全楽章吹いているわけではなく、長い音を吹いているだけのことが多く重要な役目は任せられていません。

モーツァルトの時代になると少しずつ発達(発展)してきて、モーツァルトはあのクラリネット協奏曲という希代の名曲を書きました。しかしそれも今の研究によると現代のクラリネットとは違っているようです。

このように時代的にクラリネットはまだ作曲家にとって安定したものではなかったようです。ですから当然クラリネットを吹く人も少なかったはずですし、作曲家にとってなかなかクラリネットを楽器編成の中に入れるというのは勇気のいったことだったと思います。

◆第2版を選んだ理由
それはクラリネットが入ることによって音色や色彩が豊かになるように感じ取れたからです。そしてモーツァルトがそれらを見越して作曲したのではないかと思えるからです。
クラリネットのない第1版は大変地味で、色で言うとグレーが全曲を支配しているといってもいいと思います。もちろんそのグレーな感じがいいという人も多数いらっしゃいますが、今回はユニフィルによる色彩豊かな演奏をお楽しみ頂きたいと思っています。


ーレクイエムで使用する楽譜の版について
◆多数の楽譜の版が存在するレクイエム

「交響曲第40番」には2つの楽譜が存在するのに対して「レクイエム」には多数の版が存在します。これはレクイエムが未完のまま、モーツァルトが死んでしまったからです。

1970年ころまでは弟子のジュスマイヤーが完成させたジュスマイヤー版が一般的でした。ですが、ジュスマイヤーへの批判から色んな音楽学者が未完の部分について「本当はモーツァルトはこういうふうに作曲したかったのではないか」との研究が盛んに行われ、校正を重ねて新しい版を作り始めました。中でも代表的なものはバイヤー版、レヴィン版などです。

◆ジュスマイヤー版を演奏
バイヤー版、レヴィン版を含め様々な版を調べてみましたが、なぜか奇異な印象というか違和感を拭えませんでした。
もちろんジュスマイヤーの版が100点だとは言いませんが、その自然な音楽運び、どうしてどうして和音の選び方など、素晴らしい点は沢山有り、バイヤー版やレヴィン版を敢えて演奏する気持ちには指揮者としてなれないというのが私の気持ちです。


ーオーケストラの楽譜はベーレンライター社版
これは余談ですが、「交響曲第40番」の第2版と「レクイエム」のジュスマイヤー版には、実は出版社による相違があるのです。もちろんほかの曲も然りです。

現代は自筆楽譜をより詳細に研究することが行われ、音楽学者が出版社の意向で校訂し出版しなおすということがいろいろな作曲家で行われており、現在は一種の新改訂版ラッシュの様相を呈しています。ベートーヴェンもシューベルトもシューマンも、マーラーやブルックナーに至っては数年に一度は新版が出てきます。際限がない感じです(笑)。
今まで伝統的に使われていたブライトコプフ社版とはディナミク(フォルテやピアノ)の指示の違いやスタッカートやスラーの違いが見られます。

ベーレンライター社版の方がより最新の研究が反映され、モーツァルトの気持ちに沿ったものだという判断からベーレンライター社版を選びました。

ー生きた音楽を届けたい
これまでにご説明した通り、今回演奏する楽曲の楽譜の版は当時の作曲家の意向や系統によるもの以外に、学術研究者によるものや出版社の意向で改訂、校訂され出版されたものも存在します。
私としましては200年以上も前に作られた音楽を、博物館や美術館に飾られたような古びたものとしてではなく、今もなお作曲者がここに生きて問題提起や物語を語っているかのような「よりリアリティのある」「生きた音楽」を皆様にお届けしたいと考えています。
また、今回の公演によって楽曲に「新たな生命」が吹き込まれ、当日会場でみなさまと大きな感動を共有できることを強く願っております。

(ユニフィルの常任指揮者 松岡究)


<ユニフィル第32回定期公演> チケット好評発売中!
日時:2013年9月20日(金)19時開演(18時開場)
場所:大田区民ホール アプリコ大ホール
曲目:モーツァルト 交響曲第40番ト短調 K550
   モーツァルト 「レクイエム」ニ短調 K626

指揮:松岡 究
ソプラノ:佐々木典子/アルト:阪口直子
テノール:鈴木 准/バリトン:萩原 潤
管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
合唱:東京ユニバーサル・フィルハーモニー混声合唱団
合唱指揮:北川 博夫 

チケット:S席 7,000円/ペア席 13,000円(2枚1組)
     A席 5,000円/B席 3,000円

チケット購入について問合せ先:
ユニフィル事務局 TEL:03-3766-0876
posted by 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団 at 13:45| Comment(0) | 第32回定期公演 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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